第12回「ほとけの心フォトコンテスト」


 ≪仏の教えにちなんだ31の文言≫にあう写真を公募します。入選作品は瑞巌寺(宮城)、平等院(京都)、築地本願寺(東京)の3会場で展示し、国内外の多くの方(※昨年の来場者数70万人以上)に見ていただく予定です。また当協会の印刷物やwebコンテンツ等に活用されます。
 仏典のことばや各宗祖のことば、その他仏教に通ずる名句・名言を各人が味わい、写真として表現していく中で、仏教に親しみや関心を持っていただければ幸いです。どなたでも応募可能ですので、是非ご参加ください。応募票はこちら

スケジュール

2025年1月 公募を開始
2025年8月31日(日) 必着 公募締め切り
2025年9月 選考委員会
2025年10月 入選通知
2025年11月 入選作品発表(当協会ホームページにて)
2026年4月~11月 瑞巌寺・平等院・築地本願寺にて写真展開催予定
応募資格

どなたでもご参加いただけます。制限はございません。

応募規定

テーマ

◆テーマ「慈(いつくしみ)」※縦位置カラー(5MB以上)
一人1点

◆仏の教えにちなんだ31の各文言にあう写真 ※横位置カラー(5MB以上)
一人5点まで

題材

自然風景、動・植物や花等のネイチャーフォト、工芸品等の静物、抽象写真
※人物不可、ドローン撮影不可

応募方法

◇ 一人5点(テーマ写真も応募する場合は6点)までご応募いただけます。5つの文言に対し1枚ずつ、1つの文言に対し5枚、どちらでも結構です文言の解説はこちらより
※他のコンテストなどに応募中や応募予定である作品、または過去に入賞した作品は応募できません。
※応募した写真が別の文言で入選する場合もございますので、予めご了承ください。

◇ キャビネサイズ(127mm×178mm/2L判に相当)にプリントしたものを封筒等に入れ、郵便または宅配便にて当協会までお送りください。

◇ データ(メール、CD-R等)では受け付けていません。必ずプリントしてください。

応募票に必要事項を記入の上、作品裏に天地が判るようテープ等で貼付しご応募ください。

応募作品の返却

応募作品の返却は致しません。審査後、当協会の「個人情報管理規程」に沿って処分致します。

応募締切

2025年8月31日(日)必着

応募先

〒108-0014 東京都港区芝4-3-14 公益財団法人 仏教伝道協会 フォトコンテスト係
電話 03-3455-5851 平日 10:00-17:00
※選考経過、審査等に関するお問い合わせにはお答えできません。

審査

当協会「フォトコンテスト選考委員会」にて選出。
審査員:丸林正則氏(写真家)・杉全泰氏(写真家)・金子美智子氏(写真家)・楳村修治氏(写真家)

審査員プロフィール

丸林正則 氏(写真家)選考委員長
1945年愛知県生まれ。高校生時代から写真に興味を持ち始める。明治大学卒業後7年間出版社に勤務。1975年フリーのカメラマンとして独立。以後「大自然の中の小さな詩情」をメインテーマに、花、植物、昆虫、風景などにカメラを向ける。作品は写真誌を中心に雑誌、図鑑、新聞、コマーシャルなどに発表。写真教室講師も多くアマチュアの指導にも積極的に務める。日本自然科学写真協会会員。

杉全 泰 氏(写真家)
1945年福島県生まれ。成蹊大学卒業。写真家石黒健治に師事し75年独立。人物写真、北欧やアジアの信仰に関する写真を新聞雑誌、単行本、写真展などに発表。長年にわたり、仏教伝道協会の行事を撮影。著書に『坐禅入門』、『北欧の聖美術:フィンランドの神の風光』、『白隠を歩く』、『海を歩いたブッダ:人・もの・遺跡にみる東南アジアの仏教風景』など。

金子美智子 氏(写真家)
宮城県仙台市に生まれる。故秋山庄太郎氏に師事。自然の色彩の美しさに魅せられ、日本の文化特有の色彩感覚に基づいた日本の伝統的な色彩と自然の風景の中にある色とマッチングさせた色彩の写真を撮影。「自然風景の中の伝統色」として作家活動を行っている。日本の伝統色から色のメッセージを伝え、伝統色の色彩で創る自然風景写真の第一人者。色彩のスペシャリスト。自然風景を中心に企業カレンダー・書籍・雑誌などにて執筆・写真掲載。セミナー講師、写真教室講師、ニコンカレッジ講師。著書・写真集に『For you~自然からの音色』『Forever~時空を越えて』『風景写真のルールブック』『秘色~日本の伝統色』。日本写真家協会会員/日本写真芸術学会会員。

楳村修治 氏(写真家)
1951年東京都日野市生まれ。美術専門学校卒業。デザイナーから公務員を経て、退職後フリーカメラマンとなる。アマチュア時代にフォトコンテストで活躍し、読売・日本テレビ文化センター恵比寿の写真教室の講師他、数多くのアマチュアクラブの指導を行う。日本石仏写真倶楽部主宰。写真集4冊発行、石仏をメーンの個展他多数開催。日本写真協会(PSJ)・日本自然科学写真協会(SSP)・日本石仏協会会員。
賞金

大賞(テーマ): 賞金3万円×1点
入選(文言): 賞金1万円×31点

※入選通知は電話または郵送にてお知らせします。

入選発表

コンテストの結果は、当協会のホームページ(2025年11月)に掲載します。

入選作品について

◇ 入選作品はデジタルデータ(5MB以上)を提出していただきます。また原版(加工前のオリジナルデータ)を提出していただく場合があります。返却は致しませんので、コピーを保存してご提出ください。

◇ 入選作品の著作権は撮影者に、版権は当協会に帰属します。当協会は入選作品を無償で使用する権利を有します。

◇ 入選作品は主に以下の目的で使用します。当協会主催の「写真展」にて展示。その他新聞・雑誌広告、ポスターなどの印刷物、またホームページなどのwebコンテンツとしての二次利用など。また当協会の裁量で撮影者の氏名を表示したり、トリミング等の加工を行う場合があります。

注意事項

個人・法人が所有・管理、あるいは権利を保有する被写体が含まれる場合、その被写体の権利所有者に承諾をいただいてください。他人の著作権、肖像権等を侵害するような行為が行われた場合、それに関するトラブルの責任は一切負いかねます。また、そのような作品の入選が判明した場合は、入選を取り消しさせていただく場合があります。また応募作品は応募者本人が撮影し、全ての著作権を有しているものに限ります。他人の名前を使用した場合は失格になります。
入選・落選を問わず、取得した個人情報については、フォトコンテストの事業運営およびそれに関わる目的にのみ使用し、他の目的には使用致しません。公益財団法人仏教伝道協会の個人情報の取扱いに関する詳細については、当協会ホームページ「個人情報保護に関する基本方針」、「個人情報の利用目的」をご参照いただきますようお願い致します。

カレンダー31文言の出典と意味

テーマ:慈(いつくしみ)

【出典】仏教伝道協会主催「願いの一字2025」

いつくしみ。思いやりの心、ことば、行い。楽しみを与える情け深さ。真実の友情。
四無量心[慈・悲・喜・捨]の一つ。慈悲の略。特定の人に対してではなく、すべての人びとに友情をもつことが慈である。

(中村元『広説佛教語大辞典上巻』)

1:風光日々新

【出典】禅語

大自然の風景のように、日々に新たな変化があるという意。『大学』にある日一日と自らを新たにする「日新日々新又日新」と「風光(風景や景色)」の移ろいを重ねた禅語。

2:楽を与えるを慈という 苦を抜くを悲という

【出典】龍樹『大智度論』

仏・菩薩が衆生の苦しみを抜いて福楽を与えること。ほとけの心は大慈悲なりという言葉もある。

3:たいまつを放さない人の手を たいまつが焼く

【出典】『ウダーナヴァルガ』

愛欲は愚かなる者どもを焼きつくす ── たいまつを放さない人の手を、たいまつが焼くように。

(中村元『ブッダの真理のことば・感興のことば』)

4:己を忘れて他を利する

【出典】最澄『山家学生式』

悪いことは自分で引き受け、よいことは他にまわして、自分のことをさしおいて他のためになるようにすることこそ、慈悲のきわまったあり方である。

(奈良康明『仏教名言辞典』)

5:桜梅桃李 紅蘭紫菊

【出典】『古今著聞集』

春には桜・梅・桃・すももの花が咲き、秋には紅蘭や紫菊が咲く。それぞれが織物のような色彩で、強い香りを放っている。それぞれ個性が輝いているさま。

6:心を大河のように深く

【出典】『仏教聖典』仏教伝道協会刊

人は、心を大地のように広く、大空のように限りなく、大河のように深く、なめした皮のように柔らかに養わなければならない。

7:晴れた日は晴れを愛し 雨の日は雨を愛す

【出典】名言(吉川英治)

このことばはとても前向きで、気持ちを曇らせていた自分を方向転換させてくれます。天気のことだけでなく、その日起こった出来事について、どんな日でも気持ちの持ちようでいい一日になるのだと、いい一日だと思うのも悪い一日だと思うのも、すべて自分次第なのだと教えてくれるからです。

(「光華女子学園HP 今月のことば」)

8:足りないものは音をたてるが 満ち足りたものは全く静かである

【出典】『スッタニパータ』No.721

「愚者は半ば水を盛った水瓶のようであり、賢者は水の満ちた湖のようである」であり、また同No.720には「河底の浅い小川の水は音を立てて流れるが、大河の水は音を立てないで静かに流れる」とあります。

(「仏教大学同窓会HP 今月のことば」)

9:豊かだから施すのではない 施すから豊かになるのだ

【出典】お寺の掲示板大賞(広島県・超覚寺)

新型コロナや不穏な世界情勢など、将来不安で内向きになり、様々なものを握りしめがちな昨今。
でも、どんな時でも世界はご縁でつながっていて、施しを通じてそのご縁を温めることが、今こそ必要な時だと思います。施しも食べ物やお金だけでなく、親切、笑顔など、色々とあります。
自分の身の丈でできる施しでご縁を温め、みんなで豊かになっていくことこそ、真の豊かさと言えるのではないでしょうか。

10:雲破れて 月 池に来る

【出典】『中峰広録』

大空を覆っていた暗雲がきれいに消え去って、清々しい月の姿が池の水面に映っている。転じて、煩悩や妄想など、心を覆っていた闇がすべてなくなって、悟りの明月が輝きはじめたことを表す。

(朝山一玄『茶席の禅語句集』)

11:いま生命あるは有難し

【出典】『仏教聖典』仏教伝道協会刊

人に生まるるは難く、いま生命あるは有難く、世に仏あるは有難く、仏の教えを聞くは有難し。

12:花の咲く縁が集まって花は咲く

【出典】『仏教聖典』仏教伝道協会刊

花の咲く縁が集まって花は咲き、葉の散る縁が集まって葉は散る。ひとり咲き、ひとり散るのではない。

13:心は器の如し

【出典】日蓮『秋元御書』

人生は思い通りにならないことの繰り返し。自分と違った意見や考えがあるのは当然です。互いに刺激し合い、さらに自分と向かい合うことで心の器は広がります。そして相手をそのなかに受け入れることで人は成長していくのです。

(「日蓮宗ポータルサイト 今月の聖語」)

14:現在を大切にふみしめる

【出典】『仏教聖典』仏教伝道協会刊

過ぎ去った日のことは悔いず、まだこない未来にはあこがれず、とりこし苦労をせず、現在を大切にふみしめてゆけば、身も心も健やかになる。

15:慈心不殺

【出典】『観無量寿経』

慈心とは、(生きものに対する)いつくしみの心。柔和なこと。耐え忍ぶ心。ゆるす心。
与楽(楽しみを与える)の心を意味する。不殺とは、殺さないこと。僧はもちろん、在家の信者たちが日常的な習慣として身につけるべき五つの戒め(生きものを殺さないこと、盗みをしないこと、男女の間を乱さないこと、嘘をつかないこと、酒を飲まないこと)の筆頭にあげられる。

(中村元『佛教語大辞典』)

16:悪性さらにやめがたし こころは蛇蝎のごとくなり

【出典】親鸞『愚禿悲歎述懐和讃』

悪い本性はなかなか変わらないのであり、それはあたかも蛇やさそりのようである。だからたとえどんなよい行いをしても、煩悩の毒がまじっているので、いつわりの行というものである。

(「浄土真宗本願寺派総合研究所HP 親鸞聖人のことば」)

17:闇があるから照らすということがある

【出典】『仏教聖典』仏教伝道協会刊

闇があるから照らすということがあり、闇がなくなれば照らすということもなくなる。

18:裏を見せ 表を見せて 散るもみじ

【出典】『はちすの露』良寛

江戸時代の曹洞宗の僧侶である良寛の言葉です。[中略]この歌には「あなたには自分の悪い面も良い面も全てさらけ出しました。その上であなたはそれを受け止めてくれましたね。そんなあなたに看取られながら旅立つことができます」という貞心尼(良寛の弟子)に対する深い愛情と感謝の念が込められている。

(「光華女子学園HP 今月のことば」)

19:両極端にとらわれず 常に中道を歩む

【出典】『仏教聖典』仏教伝道協会刊

道を修める生活にとって大事なことは、両極端にとらわれず、常に中道を歩むことである。

20:水になれ

【出典】名言(ブルース・リー)

ブルース・リーの名言「Be water」。「心を空にしろ/型をなくし、形をなくし、水のように/水をコップに注げばコップに/ボトルに注げばボトルに/ティーポットに注げばティーポットになる/水は流れる事も砕く事もできる/水になれ、友よ」

(『The Pierre Burton Show』)

21:人を導くものは教なり

【出典】『続性霊集』空海

人を導くものは教えであり、教えのもととなるものは道である。その道は説く人がなければふさがり、その教えを演(の)べることがなければ衰えてしまう。

(奈良康明『仏教名言辞典』)

22:貨幣の雨を降らすとも 欲望の満足されることはない

【出典】『法句経』

たとえ貨幣の雨を降らすとも、欲望の満足されることはない。「快楽の味は短くて苦痛である」と知るのが賢者である

(中村元『ブッダの真理のことば・感興のことば』)

23:一切不定なり 幻化なり

【出典】『一遍上人語録』一遍

すべては定まることなく確かでない、すべての事物には実体がない。

24:船は帆でもつ 帆は船でもつ

【出典】ことわざ

お互いにその分をつくして、助け合うことをいう。持ちつ持たれつ。

(『故事俗事 ことわざ大辞典』小学館)

25:光明遍照

【出典】『観無量寿経』

阿弥陀仏の光明が、あらゆる世界をくまなく照らすこと。

(『新纂 浄土宗大辞典』)

26:私 (※私という漢字の中には仏)

【出典】お寺の掲示板大賞(広島県・超覚寺)

2つの意味があると感じました。1つ目は悉有仏性を一文字で現していて、仏語をしらなくても、直感的に理解できる。2つ目は私の中に仏性があるという意味ではなく、仏様はいつでも寄り添ってくれている。1文字の中に2つの意味が感じられ、仏教が更に身近に感じられる掲示板だと感じました。

27:相和し 相敬う

【出典】『仏教聖典』仏教伝道協会刊

弟子たちよ、おまえたちはこの教えのもとに、相和し、相敬い、争いを起こしてはならない。水と乳とのように和合せよ。水と油のようにはじきあってはならない。

28:犀の角のように ただ独り歩め

【出典】『スッタニパータ』

「サイの頭部にそそり立つ太い一本角のように、独りで自らの歩みを進めなさい」という意味です。[中略]仏教が孤独を勧める背景には「私たちの悩みは人間関係から起こる」との分析があります。つまり、悩みを生み出す原因が「人のつながり」にあるのなら、そこから一時的に離れてみることが心の成長に必要ということです

(「大谷大学HP きょうのことば」)

29:山河をみるは仏性をみるなり

【出典】道元『正法眼蔵』

山河大地は仏性そのものである。[中略]山河を見るのは仏性を見ることである。

(窪田慈雲『坐禅に活かす「正法眼蔵」現代訳抄』)

30:正しいことさえ 執着すべきではない

【出典】『仏教聖典』仏教伝道協会刊

正しいことさえ執着すべきではなく、捨て離れなければならない。まして、正しくないことは、なおさら捨てなければならない。

31:信は人の心を豊かにする

【出典】『仏教聖典』仏教伝道協会刊

信は人の心を豊かにし、貪りの思いをなくし、おごる心を取り去って、へりくだり敬うことを教える。