今年で第6回目を迎えた「一日一訓カレンダーフォトコンテスト」ですが、おかげさまで、今回も多くの作品が集まりました。
9月5日に審査会を開催し、優秀な作品の中から選りすぐりの32点(表紙を含む)を入選作品に決定しました。尚、入選作品を掲載したカレンダーは2020年6月の刊行を予定しています。
このカレンダーは、日めくりで仏典や各宗祖の言葉を、写真とともに味わっていただけます。15万部が、国内寺院をはじめ海外にもひろく頒布されます。
●審査員…石黒健治氏(写真家)、杉全泰氏(写真家)、丸林正則氏(写真家)、金子美智子氏(写真家)
●賞金… 表紙採用10万円(1点)/入選作品5万円(31点)
講評
太陽、水平線、船、鳥のすべてが美しく収められている。我々人間が自然界の施しを受けていることを自覚できる一枚。
講評
文言と併せて、謙虚な気持ちにさせてくれる。表情も柔らかく、おだやかで心安らぐ写真である。
講評
色とりどりのコスモスがそれぞれ可愛らしく、文言との相性が抜群。明るく、楽しい気分になる。
講評
椿の花が写真のアクセントになっている。全体の雰囲気が文言とよく合っている。
講評
ライトアップされた桜が様ざまな色に映し出され、みやびやかである。また川の流れをうまく取り入れた構図も良い。
講評
散りゆく桜と動くことのない灯籠との対照が良い。静と動を上手く組み合わせた技ありの一枚。
講評
どことなくユーモアがあってよい。子どもが親に寄り添う姿が文言と合って愛おしい。
講評
濁った水たまりが、美しいものを映し出す。それがどこか人間の心と重なる。メッセージ性の強い一枚である。
講評
表情、石像の彫り方も柔らかく、自然に笑みがこぼれる写真。背後の竹林が石像を引き立たせている。
講評
果てしなく続く雪景色に真っ直ぐ伸びる足跡が見ている人に勇気を与える。文言にも合う。
講評
非常に難易度の高い「稲妻が落ちる瞬間」を収めた技巧に優れた写真。文言を雷で表現したアイデアも良い。
講評
今にも落ちそうな雫。これから萌える新芽。そのコントラストが面白い。文言のイメージにぴったりと合致する。
講評
氷の穴から除く太陽。その放射状に伸びる光が美しい。背景の薄暗さが写真の神秘性を引き立たせている。
講評
優しい色の木漏れ日が見る人を安心させる。優しい光の色は影がなくては成り立たない。影によって光を上手に引き立たせたよい写真である。
講評
お地蔵さんに赤いニット帽をかぶせた微笑ましい一枚。色合いもシンプルで見やすい。
講評
仏の慈悲のように光が全ての人びとに降り注いでいるようであり、また夕日に生命力を感じる。
講評
形がいびつで今にも壊れそうなシャボン玉が、儚さや無常を思わせる。シャボン玉特有の模様がはっきりと写っているのがポイントである。
講評
絵画のような世界観。水滴に映る花が可愛らしく、文言とよく合う。
講評
見開いた目が真実を見通しているよう。写真全体のレトロな雰囲気がまた良い味を出している。
講評
写真を見た人が笑顔になるような一枚。カメラを持った笑顔の石仏が、親近感を湧かせる。
講評
ロウソクの炎に動きがあり、信ずる心が生まれる神秘的な様子をあらわしているように見える。
講評
フォトジェニックな一枚。満天の星空と人工的に作られた光の対照が面白く、また洞窟から見ている構図は、あたかも坐禅を組みながら見ている光景のようである。
講評
美しい八重桜の実直なさまと謙虚に頭を垂れている様子が文言と会う。
講評
メジロの可愛らしさと色彩が絶妙にマッチしている。過去のカレンダーに無い色合いであるところも評価のポイント。
講評
お互いが自己を愛しく思っている姿を鯉を用いて見事に表現している。鯉の習性を利用した面白い写真。
講評
輪郭のはっきりした炎が確固たる「信」をあらわしている。いびつな形状のろうそくとの対比、構図も良い。
講評
亀を水中で、尚且つ下からのアングルで撮影しているところが良い。亀が懸命に息継ぎをする瞬間に、生命力を感じる。
講評
ユニークで、文言にぴったりの写真。天邪鬼の目の色が良いアクセントになっている。
講評
いびつな水田の形が面白い。農耕機が入らず、不自由ながらも綺麗に手植えされた稲。田植えの情景が浮かんでくる一枚。
講評
蓮が種をつけている姿が輪廻を表現しているように見える。枯れゆく蓮と枯れ切った蓮のコントラストもよく、生き死にをあらわしている。
講評
鮮やかに染まる赤い雲と地上の影が夕暮れ時の幻想的なさまを演出する。また楕円形の雲には動きがあり、無常のさまをあらわしている。