第2回 一日一訓カレンダーフォトコンテスト≪ほとけの心≫ 結果発表

仏教伝道協会設立50周年記念企画として昨年開催しました「一日一訓カレンダーフォトコンテスト」ですが、好評につき継続することとなりました。

9月4日に審査会を開催し、優秀な作品の中から選りすぐりの31点を入選作品に決定しました。尚、入選作品を掲載したカレンダーは来年6月の刊行を予定しています。

このカレンダーは、仏典や各宗祖の言葉をとりあげ、写真とともに味わっていただく日めくりで、毎年15万部以上、国内寺院をはじめ海外にもひろく頒布されます。

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第2回「一日一訓カレンダーフォトコンテスト」審査の様子1
第2回「一日一訓カレンダーフォトコンテスト」審査の様子2

●審査員…石黒健治氏(写真家)、大橋紀雄氏(僧侶/写真家)、杉全泰氏(写真家)、丸林正則氏(写真家)

●賞金… 表紙採用10万円(1点)/入選作品5万円(31点)

  • 表紙
  • 1日
  • 2日
  • 3日
  • 4日
  • 5日
  • 6日
  • 7日
  • 8日
  • 9日
  • 10日
  • 11日
  • 12日
  • 13日
  • 14日
  • 15日
  • 16日
  • 17日
  • 18日
  • 19日
  • 20日
  • 21日
  • 22日
  • 23日
  • 24日
  • 25日
  • 26日
  • 27日
  • 28日
  • 29日
  • 30日
  • 31日

1日 : 一を以て之れを貫く

小坂 善男
1日

講評
明るくて初日の幕開けにふさわしい。フォトジェニック(写真うつりの良い)な一枚。

2日 : 慈と悲と喜と捨の四つの大きな心を育てる

山内 佳子
2日

講評
やさしい感じが全体的に出ている。母馬のやさしさが子馬を育てる慈しみを感じさせる。

3日 : 花は無心にして蝶を招く

藤井 康男
3日

講評
花の無心な表情と動きのある蝶の姿が良い。構図もよい。

4日 : 悪事を己に向かえ 好事を他に与える

鈴木 泰孝
4日

講評
うしろの花がきれいにしずくに映し出されている。水滴という恵みを与えているようで文言にも合う。

5日 : 偽りと、むだ口と、悪口と、二枚舌を離れる

菊池 由紀
5日

講評
見た瞬間、ユーモラスな一枚。あたかも、ひまわり同士がおしゃべりをしているようにも見える。うしろの飛行機雲も楽しい。

6日 : 人を知る者は知なり 自ら知る者は明なり

井口 一郎
6日

講評
水面が明鏡のように空を美しく映し出していて、文言にも合う。

7日 : 他人をうらやまず、他人のことばに迷わない

角川 英治
7日

講評
どことなく寂しい風景の中に、一途な気持ちが表れている印象的な一枚。

8日 : 生まれを問うことなかれ 行いを問え

田中 和夫
8日

講評
きれいに撮るのではなく、複雑にグロテスクな撮り方が逆に良い。シルエットにすることで力強さ、生命感がある。

9日 : 近くて見えぬは睫

長 恵美子
9日

講評
花についた一滴のしずくに焦点を当てた一枚。普段見過ごしている美しい世界がある。

10日 : 人にだまされて苦しみ 我にだまされて悦ぶ

山地 悠
10日

講評
心象風景が良く表現された一枚。

11日 : 鉄の錆が鉄からでて鉄をむしばむ

百﨑 礼治
11日

講評
さびた鉄球についた貝が印象的。水平線を斜めにすることで不安感や動きが表れている。

12日 : 恨みは恨みなきによってのみ静まる

加藤 尚子
12日

講評
おだやかな石仏の表情が文言に合っている。

13日 : 心の師とはなるとも心を師とせざれ

土屋 信子
13日

講評
富士山と手前の彼岸花の対比が良い。富士は日本の象徴、心の師と言えよう。

14日 : 己が煩悩の矢を抜くべし

横尾 広貴
14日

講評
とらわれから離れ、何か抜けた感じの表情が面白い。

15日 : すべてのものは互いによりあって存在する

安藤 かつ子
15日

講評
文言にも合うシンプルで分かりやすい作品。ほっとする一枚。

16日 : 一切の有情はみなもって世々生々の父母兄弟なり

村上 悠太
16日

講評
素材が面白く、物語を感じさせる。また日の光を印象深く撮っている。

17日 : 正しいことさえ執着すべきではない

野々川 知徹
17日

講評
真っすぐを見た鳥の視線が良い。インパクトのある写真。文言のことばも強い。

18日 : 本来無一物

加藤 謹一
18日

講評
水を離れて氷なし、という分別を超えた境地を感じさせる。氷と水の静と動の対比が良い。

19日 : 信はあらゆる功徳を受けとる清らかな手である

安藤 かつ子
19日

講評
清らかさが表された一枚。文言とも一致する。

20日 : 謗りを忍ぶ人にこそ常に勝利がある

稲田 英昭
20日

講評
何事にも動じない姿、強さが表れている。大仏の頭上を舞う鳩との対比が良い。

21日 : 吾が命の仮なること夢幻の如し

石﨑 幸治
21日

講評
散漫になりがちだが、うまくまとめている一枚。グラフィックな良い写真。

22日 : 諸行はすぎ去るものである

谷 季美恵
22日

講評
蓮が雪に埋もれておらず、秋の名残りが見られ、季節の動きを感じさせる一枚。フォトジェニック(写真うつりの良い)であり、コンテンポラリー(現代的)な作品。

23日 : 専ら自身の過を制して 他人の非を謗ずることなかれ

三島 明美
23日

講評
すずめの動きを良くとらえており、背景の黒と雪の白の対比も良い。

24日 : 愛欲を離れし人に憂いなし

下野 久雄
24日

講評
洞窟に差し込む日の光が炎のように見え、人間の欲望を象徴している。

25日 : 仏のみ心は慈悲心を根本とする

本城 利彦
25日

講評
おだやかでしみじみとくる心安らぐ一枚。日に照らされた山並みの色合いも美しい。

26日 : 此一日の身命は尊ぶべき身命なり

桧枝 広美
26日

講評
土から出てきた蝉の命は短い。その一日の尊さが伝わる一枚。

27日 : ものは生かして使わなければならない

嶋谷 暁子
27日

講評
虹と背景の色合いが美しい。農産物や飼料を大切に貯蔵するサイロが文言に合う。

28日 : われは悪しと思う人なし

二川 英一
28日

講評
蓮の葉の水たまりが正しさ、清らかさを表しており、文言に合う。

29日 : 一塵のなかに無量の諸仏まします

馬場 昌鷹
29日

講評
無数の塵のように見える魚。文言に合う。

30日/表紙 : 歳月人を待たず

松井 大典
30日/表紙

講評
静けさの中、時の流れと宇宙のひろがりを感じさせる美しい一枚。

31日 : 道 人を弘め 人 道を弘む 

竹部 ちどり
31日

講評
単なる道でないところがよい。構図も良く、シルエット、背景の色も美しい。文言にも合う。