今年で第7回目を迎えた「一日一訓カレンダーフォトコンテスト」ですが、おかげさまで、今回も多くの作品が集まりました。
9月9日に審査会を開催し、優秀な作品の中から選りすぐりの32点(表紙を含む)を入選作品に決定しました。尚、入選作品を掲載したカレンダーは2021年6月の刊行を予定しています。
このカレンダーは、日めくりで仏典や各宗祖の言葉を、写真とともに味わっていただけます。約15万部が、国内寺院をはじめ海外にもひろく頒布されます。
●審査員…石黒健治氏(写真家)、杉全泰氏(写真家)、丸林正則氏(写真家)、金子美智子氏(写真家)、楳村修治氏(写真家)
●賞金… 表紙採用10万円(1点)/入選作品5万円(31点)
講評
雪がかかった富士山、川面に映る朝靄がまさに"霊峰富士"を感じさせる。
講評
雪の中に咲く花にいのちの輝き、力強さを感じる。背景の雪が写真を引き立たせている。
講評
文言を直接的に表現している。一面の炎が美しく、エネルギーを感じる。
講評
枝垂れ桜と紅葉、春と秋の主役が入れ替わっている所が面白い。季節によって輝く花々を想像させる。
講評
宇宙を表現したような不思議な写真。さとりへの難しさを表した神秘的な一枚。
講評
統一された色彩がシンプルながら美しさを演出している。素直で素朴な一枚である。
講評
四つ葉のクローバーをデザイン的に配置した点が良い。それぞれの葉が離れていく姿を想像させる。
講評
岩から滴る一滴が集まって海になったことを感じられる。スケールの壮大さも素晴らしい。
講評
被写体である寺院・仏像・桜のアンバランスさを雪で繋ぐテクニックが素晴らしい。技ありの一枚。
講評
「別離の物語」を表現。次の日にはどうなるのだろうか…ということを思わせる。
講評
バラを珍しいアングルで撮影。構図が面白い。
講評
「模様になっていない模様」といえるランダムに配置されたおはじきが、まるで抽象画のようで美しい。
講評
一面に広がる黄色の花に地蔵の前垂れと帽子の赤色がアクセントになっている。文言ともよく合う。
講評
地面に落ちた椿が土に還るというストーリーを想像させられる一枚。写真としても美しい。
講評
影絵のような演出が素晴らしい。指の間から除く光が幻想的で厳かである。
講評
川岸に押し寄せる波紋がそのまま薄氷となったもの。やがては重みで内側から割れてしまう。文言を上手く表した絶妙な一枚。
講評
不動明王の迦楼羅炎を紅葉で巧みに色をつけている。「この文言にこの一枚あり」と言えよう。
講評
立ち込めた雲から差す夕陽が仏の光明を連想させる。写真手前の波が夕陽を仰いでいるようである。
講評
一面グリーンの色彩の中に佇むピンクの蓮。「綺麗な花が咲こうとも、意識しなければ見れない」というメッセージ性が伺える。
講評
頑固なまでに仕事を勤め上げる実直な姿をイメージさせる。構図も良く、光の美しさにも目を惹かれる素晴らしい写真。
講評
絶妙なタイミングで写した写真。光と影というシンプルさが写真にまとまりを持たせている。文言ともよく合う。
講評
葉の中が暗くならず、且つローアングルでのショット。難しい被写体を上手に写している。難しい文言にこれぞ、という写真。
講評
絵画のような一枚。東山魁夷の絵画のような世界観が素晴らしい。一面の緑に一羽の鳥の白が映える。
講評
すべての水が穴に吸い込まれる風景はまさに文言を的確に捉えている。
講評
欄干の無い橋と欠いた月が、日本のわびさびと情景を感じさせる。月を文言の「欠く」方に合わせたのが良い。
講評
フレームワークが巧みである。雪が地蔵にかかり一直線に並んでいる姿が「平等」を感じさせる。穏やかな良い写真。
講評
梟の表情が◎。写真を見た人も「まるい心」になるような一枚。
講評
アスファルトに咲く花が信念の強さを思わせる。可愛らしくも、強さが感じられる。背景に見える港も良い雰囲気。
講評
だるまがそれぞれ異なる方向を向き、表情も違うのが面白い。ユニークな写真である。
講評
サワガニがケンカをする珍しい瞬間を逃さずに収めた一枚。ハサミが綺麗な弧を描いているのが良い。色合いも良い。
講評
美しく壮大なスケールの写真。黄色がかった空の色が美しさを演出している。
講評
安らぎを感じる色合い。灯台と夕陽という被写体が31日という月の終わりを表現している。