今年で第8回目を迎えた「一日一訓カレンダーフォトコンテスト」ですが、おかげさまで、今回も多くの作品が集まりました。
9月8日に審査会を開催し、優秀な作品の中から選りすぐりの32点(表紙を含む)を入選作品に決定しました。尚、入選作品を掲載したカレンダーは2022年6月の刊行を予定しています。
このカレンダーは、日めくりで仏典や各宗祖の言葉を、写真とともに味わっていただけます。約13万部が、国内寺院をはじめ海外にもひろく頒布されます。
●審査員…石黒健治氏(写真家)、杉全泰氏(写真家)、丸林正則氏(写真家)、金子美智子氏(写真家)、楳村修治氏(写真家)
●賞金… 表紙採用10万円(1点)/入選作品5万円(31点)
講評
海面を垂直に照らす光芒が美しく感動的。“真実を受け入れる”という今回のテーマにも合う。
講評
色調が良く、手前のしぶきと相まって、悟りを開こうという決意(発心)が象徴されている。
講評
舌を出す狛犬の姿がユニークで、魅力が詰まった一枚。文言をストレートに表現。
講評
三枚の蓮の花びらで「三宝」をありのままにわかりやすく表現。飾らない素朴さが良い。
講評
トンボと蛙の珍しい撮り合わせだが、後ろの日本的な風景が対象を引き立てており、構図が見事。
講評
かざぐるまの「静」と「動」の対比が文言の「原因」と「結果」を巧妙に表現。カラフルでポップな色使いも印象的。
講評
やわらかい太陽の光輪が幻想的・神秘的な雰囲気を醸し出している。あえて大仏をぼかす技術も良い。
講評
西方に沈みゆく夕陽、富士と大仏の残影という雄大な情景が心を穏やかにさせる。文言の仏教的な意味と絶妙にマッチしている。
講評
力強く咲くハマヒルガオの姿が文言とよく合う。海と花の遠近感も良く、技術点も高い。
講評
時の流れに流されることなく「今この一瞬」に足おろし生きる姿が表現されている。ストーリー性を感じさせる一枚。
講評
一つの思いを込めて貫く美しい生きざまが、雪を冠りうつむくその表情から伝わってくる。
講評
存在感のある白月が見事。また朝日に照らされた山肌と空の色のコントラストも良い。
講評
雲が形を変えながら流れていくさまが文言とよく合う。アングルも面白い。
講評
陰影の使い方がうまく、張り詰めた静寂さにいざなわれる。
講評
海へと伸びる線状の緑の岩肌により遠近感が強調され、躍動的で見ごたえのある壮観な一枚。
講評
四方八方に伸びる光と影が落ち着いた雰囲気を演出している。文言に合う。
講評
照らされた紅葉が美しく、緑の葉が季節の移ろいを表している。水溜は心の内を象徴している。
講評
夕空に一直線に伸びたひこうき雲が中道を表している。すすきが空を見上げているような画角も面白い。
講評
静けさと清涼さが伝わってくる絵画のような世界観。構図が素晴らしく、光の差し加減も文句なし。
講評
見ている人も一緒に微笑んでしまうような写真。カレンダーの中休み的な一枚。
講評
凛として屹立しているメタセコイヤの姿が美しく、アングル、色調も良い。
講評
溶ければ水となる氷柱は有無を離れた「空」を表している。氷の透明感も文言の本質を捉えている。
講評
葦のオレンジ色が鮮やかで美しい。葦と山と空とのバランスも絶妙。“行ってみたい”と思わせるような一枚。
講評
珍しい石仏の写真。文言をストレートに表しているところが面白い。
講評
田んぼや畦道といった昔から守り続けている田舎の風景が文言に合う。菜の花の黄色が良いアクセントになっている。
講評
猫が写ることで写真が三分割される立体的な構図が絶妙。苔の緑と地蔵の赤の色使いが良い。
講評
珍しい花火の写真で、勢いがあり、インパクトもある。
講評
顔の黒いダルマの表情が面白く、会話が聞こえてきそうな一枚。色合いもユニーク。
講評
自然の雄大さとスケールの大きさに圧倒される。色調も美しく非常に綺麗でフォトジェニックな一枚。
講評
頭巾、石仏の表情、前掛け、葉っぱの流れが良く、誰が見ても嫌味のない写真。
講評
どこか寂しげな表情だが、同時にたくましさを感じさせる生命力あふれる一枚。後ろのキツネが映っているのも良い。
講評
幾重にも重なる山並みと雲海のヒダが朝日に照らされ、幻想的な情景を演出している。