第11回一日一訓カレンダーフォトコンテスト―ほとけの心― 結果発表

今年で第11回目を迎えた「一日一訓カレンダーフォトコンテスト」ですが、おかげさまで、今回も多くの作品が集まりました。

9月17日に選考委員会を開催し、優秀な作品の中から選りすぐりの32点(表紙を含む)を入選作品に決定しました。尚、入選作品を掲載したカレンダーは2025年8月の刊行を予定しています。

このカレンダーは、日めくりで仏典や各宗祖の言葉を、写真とともに味わっていただけます。約12万5000部が、国内寺院をはじめ海外にもひろく頒布されます。

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第11回「一日一訓カレンダーフォトコンテスト」審査の様子1
第11回「一日一訓カレンダーフォトコンテスト」審査の様子2

●審査員…丸林正則氏(写真家)、杉全泰氏(写真家)、金子美智子氏(写真家)、楳村修治氏(写真家)

●賞金… 表紙採用10万円(1点)/入選作品5万円(31点)

  • 表紙
  • 1日
  • 2日
  • 3日
  • 4日
  • 5日
  • 6日
  • 7日
  • 8日
  • 9日
  • 10日
  • 11日
  • 12日
  • 13日
  • 14日
  • 15日
  • 16日
  • 17日
  • 18日
  • 19日
  • 20日
  • 21日
  • 22日
  • 23日
  • 24日
  • 25日
  • 26日
  • 27日
  • 28日
  • 29日
  • 30日
  • 31日

表紙 : 智慧~道理を見極める~

中島 正
表紙

講評
凛としたアオサギの姿、その色合いや水面に映る様子は、道理を見極める智慧、清涼な悟りの境地をあらわしている。

1日 : 一日の計は朝にあり

宇苗 満
1日

講評
岩の間から見える朝日が美しく、見通しが良い希望を感じさせる。

2日 : 志を守って道を求めよう

植山 久雄
2日

講評
霧が巻いている杉林、山へ続いてゆく感じが、信念をもって歩き進む修行の様をあらわしている。

3日 : 無私の心

豊田 恵
3日

講評
はからずして後背が明るくなっている感じ、自然の石に掘られた仏の表情が優しく、穏やかで、無を感じる。

4日 : 言うは易く行うは難し

永濱 富士雄
4日

講評
邪鬼(じゃき)の表情が文言を物語っている。

5日 : 一期一会

秦 保博
5日

講評
微笑ましい出会い。絶妙な距離感。深緑の水面によって浮かび上がって見え、わかりやすく綺麗で動きも良い。

6日 : 雪晴れて天地春なり

日野 諗
6日

講評
澄んだ空気感、色彩と条件の良さが最大限に引き出された一枚。

7日 : なければないで苦しみ あればあるで苦しむ

古賀 さつき
7日

講評
リスの表情が文言をストレートにあらわしている。

8日 : 眼横鼻直

富山 隆志
8日

講評
真正面のアングルがよくインパクトがあり、眼が印象的。ビジュアル的にも綺麗。

9日 : 水滴石をうがつ

石﨑 敦子
9日

講評
シャッター速度が絶妙で、水のはじけ飛んでいる様が素晴らしい。紅葉にスポット的に当たっている光がアクセントとなり美しい写真に仕上がっている。

10日 : 今日すべきことを明日に延ばさず

江草 保幸
10日

講評
蓮の色が美しく蜂の位置も良い。花粉を運ぶ毎日の仕事を怠らない様が伝わってくる。

11日 : 心はいつも平らかに

松門 隆彦
11日

講評
平らな心を上の部分で、揺らぐ心を下の部分でイメージ化した魅力的な作品。黒の背景が色彩を際立たせている。

12日 : 食は諸法の法なり

中島 正
12日

講評
全体のバランスがよく、画面に無駄がない。すずめの羽の透けている感じも綺麗で、活き活きとしてアニメーション的。真ん中のメジロも効いている。

13日 : 言葉は心の使い

山本 敏則
13日

講評
背景がシンプルで、ぼかし具合、構図も良い。親子にスポットがあてられた心和ませる一枚。

14日 : おのれさえ おのれのものでない

西川 靖弘
14日

講評
珍しい画面構成で、無邪気な子どもたちと、それを見守る親の物語が見えてくる。

15日 : 日月流るるが如し

城田 清延
15日

講評
青の濃淡を巧みに扱い、斜めから撮ることで、流れの美しさをデザイン的に表現している。

16日 : 故きを温ねて新しきを知る

長谷 利宏
16日

講評
日本の伝統文化が一枚に凝縮されている感じ、古きものを上手に今風に伝えている感じが良い。

17日 : 慈しみをもって身を修む

大多和 洋道
17日

講評
たくさんの仏が救いに来ている様、温かみのある色合いが良く、優しさが伝わってくる。

18日 : 泰然自若

長谷 俊明
18日

講評
右側からの斜光が靄(もや)に当たり、浮かびあがる石仏が印象的。

19日 : 諸行は無常なり

荻山 清和
19日

講評
立ち枯れの木と下の流れ、静と動があり、動画を見ているようで無常を感じる。

20日 : 煩悩の火はおのれを焼く

原田 由美子
20日

講評
炎の間に不動明王が写っている良い瞬間をとらえており、文言にも合う。

21日 : 蒔かぬ種は生えぬ

清水 進
21日

講評
幻想的な富士、アングルも良く、白い虹も珍しい。

22日 : 自らを灯火とせよ

木村 尚之
22日

講評
漁火(いさりび)が後光のように美しく、黄昏時のブルーモーメントを上手に撮った作品。

23日 : 放逸を断ち切る

伊藤 務
23日

講評
勝手気ままな曲線からそれを断ち切るように出できた緑の芽。文言に合う。

24日 : 過ぎ去った日のことは悔いず

大瀬 克幸
24日

講評
波が引いていく様子が、過去への想いをあらわし、文言に合う。

25日 : 心得たと思うは心得ぬなり

西尾 透
25日

講評
幼い時、修行中に絵を描いて和尚さんに怒られ、柱に縛られ涙する画僧 雪舟の像。涙で描いたねずみが褒められ、絵を描くことを許されたそう。顔についた虫がアクセント。

26日 : 始め有るものは必ず終わり有り

上杉 裕昭
26日

講評
盛りが過ぎ、終わりが近い枯れた蓮だが、等間隔に並び、水面に映り込む様子が何とも美しい。

27日 : 捨ててこそ

髙島 伸晃
27日

講評
ストレートで良い。発想が素晴らしく、文言に合う。

28日 : 中道に立つ

犬飼 長年
28日

講評
真ん中に立つ白いサギがイメージに合う。シンメトリ―(対称)の構図も良く、色合いも白と黒と間のグレーで、グレーが全体的に中道という雰囲気を出している。

29日 : 真如の月

中島 了
29日

講評
美しい月食の写真。お寺の屋根が入ることで(ムーンでない)日本的な月が表現されている。

30日 : 人間に生るること大いなるよろこびなり

河口 毅
30日

講評
つくしのバランス、アングル、背景の彩雲が秀逸で、人間の生きる喜びを巧みに表している。

31日 : 命はかぎりある事なり

石塚 佳子
31日

講評
冬のハルニレの木。月夜と雪景色が調和し、色合いが美しいフォトジェニックな一枚。何かが始まる兆しを感じさせる。