今年で第11回目を迎えた「一日一訓カレンダーフォトコンテスト」ですが、おかげさまで、今回も多くの作品が集まりました。
9月17日に選考委員会を開催し、優秀な作品の中から選りすぐりの32点(表紙を含む)を入選作品に決定しました。尚、入選作品を掲載したカレンダーは2025年8月の刊行を予定しています。
このカレンダーは、日めくりで仏典や各宗祖の言葉を、写真とともに味わっていただけます。約12万5000部が、国内寺院をはじめ海外にもひろく頒布されます。
●審査員…丸林正則氏(写真家)、杉全泰氏(写真家)、金子美智子氏(写真家)、楳村修治氏(写真家)
●賞金… 表紙採用10万円(1点)/入選作品5万円(31点)
講評
凛としたアオサギの姿、その色合いや水面に映る様子は、道理を見極める智慧、清涼な悟りの境地をあらわしている。
講評
岩の間から見える朝日が美しく、見通しが良い希望を感じさせる。
講評
霧が巻いている杉林、山へ続いてゆく感じが、信念をもって歩き進む修行の様をあらわしている。
講評
はからずして後背が明るくなっている感じ、自然の石に掘られた仏の表情が優しく、穏やかで、無を感じる。
講評
邪鬼(じゃき)の表情が文言を物語っている。
講評
微笑ましい出会い。絶妙な距離感。深緑の水面によって浮かび上がって見え、わかりやすく綺麗で動きも良い。
講評
澄んだ空気感、色彩と条件の良さが最大限に引き出された一枚。
講評
リスの表情が文言をストレートにあらわしている。
講評
真正面のアングルがよくインパクトがあり、眼が印象的。ビジュアル的にも綺麗。
講評
シャッター速度が絶妙で、水のはじけ飛んでいる様が素晴らしい。紅葉にスポット的に当たっている光がアクセントとなり美しい写真に仕上がっている。
講評
蓮の色が美しく蜂の位置も良い。花粉を運ぶ毎日の仕事を怠らない様が伝わってくる。
講評
平らな心を上の部分で、揺らぐ心を下の部分でイメージ化した魅力的な作品。黒の背景が色彩を際立たせている。
講評
全体のバランスがよく、画面に無駄がない。すずめの羽の透けている感じも綺麗で、活き活きとしてアニメーション的。真ん中のメジロも効いている。
講評
背景がシンプルで、ぼかし具合、構図も良い。親子にスポットがあてられた心和ませる一枚。
講評
珍しい画面構成で、無邪気な子どもたちと、それを見守る親の物語が見えてくる。
講評
青の濃淡を巧みに扱い、斜めから撮ることで、流れの美しさをデザイン的に表現している。
講評
日本の伝統文化が一枚に凝縮されている感じ、古きものを上手に今風に伝えている感じが良い。
講評
たくさんの仏が救いに来ている様、温かみのある色合いが良く、優しさが伝わってくる。
講評
右側からの斜光が靄(もや)に当たり、浮かびあがる石仏が印象的。
講評
立ち枯れの木と下の流れ、静と動があり、動画を見ているようで無常を感じる。
講評
炎の間に不動明王が写っている良い瞬間をとらえており、文言にも合う。
講評
幻想的な富士、アングルも良く、白い虹も珍しい。
講評
漁火(いさりび)が後光のように美しく、黄昏時のブルーモーメントを上手に撮った作品。
講評
勝手気ままな曲線からそれを断ち切るように出できた緑の芽。文言に合う。
講評
波が引いていく様子が、過去への想いをあらわし、文言に合う。
講評
幼い時、修行中に絵を描いて和尚さんに怒られ、柱に縛られ涙する画僧 雪舟の像。涙で描いたねずみが褒められ、絵を描くことを許されたそう。顔についた虫がアクセント。
講評
盛りが過ぎ、終わりが近い枯れた蓮だが、等間隔に並び、水面に映り込む様子が何とも美しい。
講評
ストレートで良い。発想が素晴らしく、文言に合う。
講評
真ん中に立つ白いサギがイメージに合う。シンメトリ―(対称)の構図も良く、色合いも白と黒と間のグレーで、グレーが全体的に中道という雰囲気を出している。
講評
美しい月食の写真。お寺の屋根が入ることで(ムーンでない)日本的な月が表現されている。
講評
つくしのバランス、アングル、背景の彩雲が秀逸で、人間の生きる喜びを巧みに表している。
講評
冬のハルニレの木。月夜と雪景色が調和し、色合いが美しいフォトジェニックな一枚。何かが始まる兆しを感じさせる。