今年で第10回目を迎えた「一日一訓カレンダーフォトコンテスト」ですが、おかげさまで、今回も多くの作品が集まりました。
9月19日に選考委員会を開催し、優秀な作品の中から選りすぐりの32点(表紙を含む)を入選作品に決定しました。尚、入選作品を掲載したカレンダーは2024年7月の刊行を予定しています。
このカレンダーは、日めくりで仏典や各宗祖の言葉を、写真とともに味わっていただけます。約12万部が、国内寺院をはじめ海外にもひろく頒布されます。
●審査員…石黒健治氏(写真家)、杉全泰氏(写真家)、丸林正則氏(写真家)、金子美智子氏(写真家)、楳村修治氏(写真家)
●賞金… 表紙採用10万円(1点)/入選作品5万円(31点)
講評
シンプルで、タンョウヅルの凛とした姿が美しく、タイトル「禅定-思い静める」に合う。
講評
オニバスのハートの形がストレートに伝わってくる。またトゲが効いている。
講評
手の動きや表情など、文言にぴったりの作品。
講評
シルエットの扱いが巧みで、二分割された構成により陰と陽が心に伝わる秀逸な一枚。
講評
光を上手く活かしており、デザイン化されていて美しい。奥行き感もあり、真ん中に太陽を持ってきているのも良い。
講評
ものみな移り変わるということは、「今」ががかけがえのないものだということ。生命力に満ちた黄金色のヒマワリがそれを表している。
講評
山並みの奥行き感が人生の旅路を上手に表現している。信のある道は美しい。
講評
灯がすみずみにまで広まっていくさまが伝わるきれいな一枚。文言にも合う。
講評
さわやかで清らかなイメージと、真っすぐに伸びる力強さが伝わってくる。
講評
石仏と水仙、菜の花の組み合わせが良く、喜びが伝わってくる。飛び出ている水仙の一輪が効いている。
講評
抽象的な部分と色彩が良く、魅力的な表現となっている。
講評
雲の重なりが徳を積んでいるさまを表している。
講評
文言に合う写真で、やわらかい背景の青、雪の降っている感じも良い。
講評
怒っていてもこれを見たらおさまってしまうような寝顔。
講評
水に映った風景と実際の風景が「仮」と「真」を表していて、色合いも良い。
講評
仏のような、修行僧のような姿のカエル。見つめる視線にハッとさせられる。
講評
一見、役に立たないと思われる葉(ヨウ)だが、サルにとっては…。コミカルな一枚。
講評
自然のもつダイナミックさ、花のはかなさを感じさせる写真。富士山、雲、トリトマという3つの要素がよく調和している。
講評
ヒマワリを擬人化したユーモラスな一枚。口元をおさえている様子に和まされる。
講評
曲線がやさしく、包まれている感じが良く出でいる。つぼみを包む葉は見るようで見ない世界。そこに目を向けた構成力は際立っている。
講評
「吾唯足知」のつくばい。自身の内を象徴した赤い椿がアクセントとなり、効いている。
講評
雪を溶かした一輪の福寿草のたくましさ、力強さが春を感じさせる。
講評
何とも不安定な岩の姿が文言に一致している。
講評
地蔵盆、化粧地蔵を通じて、伝統と子どもが心でつながっている。様々な表情が愛くるしい。
講評
胸びれ等を使って新鮮な海水を送るなどして卵を見守り、ふ化した子を見つめるクマノミ。親子の愛情を感じる一枚。
講評
一瞬を上手くとらえている。赤い実が美しく印象的。
講評
教えを聞いて心にとどめる感じが伝わってくる。プリントもきれいで良い。
講評
長い年月を経て苔むした石の器の水たまりを紅葉が覆う美しい一枚。紅葉の赤に対する差し色の緑の苔の色も良く、あたたかみを感じる。
講評
月とのコラボが美しく、シルエットが効果的に仏の教えを伝えている。
講評
道の真ん中に立つ小鹿が文言をうまく表現している。スポットが当たり、道の先が輝いているのも良い。
講評
朝の清々しい空気感や広がりが見事に描写されていている。キレもあり、シンメトリーな感じが美しい。
講評
水の流れを表した流水紋や滴の広がるさまを表した水紋は、日々精進する僧侶を象徴しているかのよう。