132.立正安国論/立正安國論(りっしょうあんこくろん)

日蓮(にちれん)撰
(大正大蔵経 No.2688)
Eng. Risshōankokuron or The Treatise on the Establishment of the Orthodox Teaching and the Peace of the Nation
(In BDK English Tripiṭaka 26 “TWO NICHIREN TEXTS”)

日蓮宗の開祖である日蓮の代表的著作の一つであり,鎌倉幕府に提出した書物である。
その当時の社会が,さまざまな天災・人災によって乱れていることの理由から説きはじめ,社会全体が,正しい教えである『法華経』(12番)を信ずることによって,日本という国には災害がなくなり,国全体が安らかになる,ということを主張したものである。
国に正しい教えがないから災難が起こり,このままだと他国によって侵略されて国が滅びてしまうであろう,といった危機感に立って,邪教として念仏をもっぱら非難し,そのことを,多くの聖典から文章を引用して証明しようとしている。
ちなみに,この本を書いたことによって,結局日蓮は伊豆に流されることになる。