131.往生要集(おうじょうようしゅう)

源信(げんしん)撰
(大正大蔵経 No.2682)

比叡山の恵心院(えしんいん)に住んでいた源信が,阿弥陀仏の西方極楽浄土に往生することに関して述べてある大切な文章を,多くの仏教聖典の中から撰んで編集したものである。
日本における地獄・極楽の思想の源泉とでも言うべき書物で,本書が後世に与えた影響は大きく,単に仏教界や思想界だけではなく,文学や芸術の分野においても深い影響を与えた。
特に,本書における念仏思想の影響を受けて,後に浄土教の諸宗派が独立してくるのであり,そういった意味では,浄土教における基本聖典の第一に挙げてもよいだろう。
全体が10章に分かれ,最後の第10章においては,問答の形で答えているので,浄土教の教えが明確にわかるようになっている。