127.選択本願念仏集/選擇本願念佛集(せんちゃくほんがんねんぶつしゅう)

源空(げんくう)撰
(大正大蔵経 No.2608)
Eng. Senchaku Hongan Nembutsu Shū: A Collection of Passages on the Nembutsu Chosen in the Original Vow
(In BDK English Tripiṭaka 12 “A COLLECTION OF PASSAGES ON THE NEMBUTSU CHOSEN IN THE ORIGINAL VOW”)

一般には『選択集(せんちゃくしゅう)』とよばれているもので,浄土宗の開祖である法然(ほうねん)/源空の主著であり,したがって,浄土宗における根本聖典でもある。
全体が16章に分かれ,浄土に往生するための根本原因が,念仏である,ということについて,「浄土三部経」(17番,18番,19番),『観経疏(かんぎょうしょ)』(73番)をはじめとする,多くの浄土聖典からの引用文によって詳しく解釈されている。
奈良や平安の旧仏教諸宗を批判し,浄土門独自の立場を体系的に主張した書物であったために,旧仏教側からの反駁はきわめて強く,著者の存命中をはじめとして,多くの反論が書かれたのではあるが,日本において浄土教が独立してくるためには,最も重要な書物であった,ということが出来るであろう。