123.興禅護国論/興禪護國論(こうぜんごこくろん)

榮西(えいさい)撰
(大正大蔵経 No.2543)
Eng. A Treatise on Letting Zen Flourish to Protect the State
(In BDK English Tripiṭaka 32 “ZEN TEXTS”)

禅を独立した宗とすることこそが,仏教のためにも国家の繁栄のためにも必要である,ということを主張した書物である。
すなわち,日本に臨済宗を伝えた著者が,天台宗をはじめとする旧仏教側から非難された時に,「禅を興すことこそが,日本という国を護る」ことになるのだ,ということを力説したものである。
全体が10章にわかれているが,論述はすべて仏教聖典からの引用文を典拠として行われている。
なお,はじめに栄西の略伝が序としてつけられているが,この部分の著者は不明である。