119.声字実相義/聲字實相義(しょうじじっそうぎ)

空海(くうかい)撰
(大正大蔵経 No.2429)
Eng. The Meanings of Sound, Sign, and Reality
(In BDK English Tripiṭaka 28 “SHINGON TEXTS”)

真言宗においては,三密といって,人間の行う身体と口と心の行為は,本来が仏の三つの行為と同じである,ということから,身密・語密/口密(くみつ)・意密/心密を説くのであるが,その中の語密について述べたものが本書である。
すなわち,『大日経』(39番)にもとづいて,声宇(しょうじ)(音声と文字)の本体は,真理そのものを具現している大日如来の徳の表示であるから,真言こそが真理の表現である,ということを述べているのである。なおこの,言葉と文字こそが真実そのものである,という立場から,真言宗という名が由来している。