115.山家学生式/山家學生式(さんげがくしょうしき)

最澄(さいちょう)撰
(大正大蔵経 No.2377)

日本天台宗の創立者である著者が,天台宗で養成する若い僧侶たちの守るべき規則をまとめたもので,「六条式」とよばれる6項目より成る「天台法華宗年分学生式(てんだいほっけしゅうねんぶんがくしょうしき)」,「八条式」とよばれる8項目より成る「勧奨天台宗年分学生式(かんじょうてんだいしゅうねんぶんがくしょうしき)」,そして,「四条式」とよばれる4項目より成る「天台法華宗年分度者回小向大式(てんだいほっけしゅうねんぶんどしゃえしょうこうだいしき)」という,三種類の規則集を総称して『山家学生式』とよんでいるのである。
当時,一人前の僧侶として政府より認められるためには,小乗戒を受ける必要があったが,それに対して最澄は,『梵網経(ぼんもうきょう)』(46番)にもとづいて大乗戒を主張し,政府に対してその許可を求めるために3回にわたって提出したものがこの書になっているのである。