112.律宗綱要(りっしゅうこうよう)

凝然(ぎょうねん)述
(大正大蔵経 No.2348)
Eng. The Essentials of the Vinaya Tradition

(In BDK English Tripiṭaka 9 “THE COLLECTED TEACHINGS OF THE TENDAI LOTUS SCHOOL / THE ESSENTIALS OF THE VINAYA TRADITION”)
同じ著者による,奈良の六宗と平安の二宗とを略説した『八宗綱要(はっしゅうこうよう)』(136番)という書物もあるが,本書は,特に(戒)律宗だけにしぼって,その教えと弘通(ぐずう)の綱要とを詳しく記述したものである。
すなわち,戒律というものが,仏教実践行の中でいかなる位置にあるかを述べ,部派仏教時代から大乗に至るまでのそれぞれの具体的な戒律について,実践者の立場から説き,これらの戒律の条項が,インドから中国,さらには日本へと伝来し,それが著者の時代までにどのように変遷しながら伝わってきたかを述べている。