108.法華義疏(ほっけぎしょ)

聖德太子(しょうとくたいし)撰
(大正大蔵経 No.2187)

『妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)』(12番)すなわち『法華経』に対する注釈書で,まとめて「三経義疏(さんぎょうぎしょ)」とよばれている太子の三部作の一つである。
中国におけるこの経に対する注釈書を参考にしながらも,随所に著者独自の意見が見られ,そういった意味では,仏教思想に対するはじめての日本的解釈,と言うことが出来よう。
この経の内容を,著者が「一大乗」と位置づけたことが,後の日本仏教に与えた影響はきわめて大きく,日本の仏教史を通して,『妙法蓮華経』は,最も重要な経典の一つとして重要視されているのである。