107.維摩経義疏/維摩經義疏(ゆいまきょうぎしょ)

聖德太子(しょうとくたいし)撰
(大正大蔵経 No.2186)
(In BDK English Tripiṭaka 43 “EXPOSITORY COMMENTARY ON VIMALAKĪRTI SUTRA”)

『維摩経(ゆいまぎょう)』(27番)に対する注釈書で,まとめて「三経義疏(さんぎょうぎしょ)」とよばれているものの一つである。
太子がこの経を選んだ理由としては,この経の主人公である維摩居士(ゆいまこじ)が,出家した比丘ではなく,在家の一菩薩であったことが,太子自身の立場と類似しているから,と考えられている。
本書が太子の著書であることに対して疑問が投ぜられたこともあるが,現在のところ,他の二つの注釈書とは違う著者によって制作されたとする決定的証拠はなく,三書とも聖徳太子の作とするのが最も適当であるとされている。