101.唐大和上東征伝/遊方記抄: 唐大和上東征傳(とうだいわじょうとうせいでん)

元開(げんかい)撰
(大正大蔵経No.2089-7)

奈良時代に日本に戒律を伝えた唐の鑑真(がんじん)の伝記で次のような三つの部分から成っている。
すなわち,第1部は,鑑真が仏教の門を叩いてから日本の留学僧に出会うまでの伝記であり,第2部は,前後6回に及ぶ日本への渡航の記録であり,そして第3部は,日本へ到着してから滅するまでの略伝である。
この中の最も中心的な部分は第2部で,いかに鑑真一行が渡日するまでに苦労したかが詳しく述べられている。日本への仏教伝来についての具体的な資料としてもきわめて貴重な文献である。