75.大乗玄論/大乘玄論(だいじょうげんろん)

吉藏(きちぞう)撰
(大正大蔵経 No.1853)

中国における三論宗の大成者,嘉祥大師(かじょうだいし)吉蔵の著わした書物の中,最も重要なものの一つで,三論宗の空観中道(くうがんちゅうどう)の立場から書かれた,一種の仏教統一論である。
当時の中国仏教界で学ばれていた多くの大乗経典における思想の主なものが取り上げられ,それらが三論宗の立場から対比論述されているので,三論宗にとっては,『三論玄義』(74番)と並んで,最も重要な典拠の一つである,と言ってもよい書物である。