73.観無量寿仏経疏/觀無量壽佛經疏(かんむりょうじゅぶつきょうしょ)

善導(ぜんどう)集記
(大正大蔵経 No.1753)

『観無量寿仏経(かんむりょうじゅぶつきょう)』(18番)の註釈書であり,『観経疏(かんぎょうしょ)』ともよばれるが,四つの部分から成っているので,普通『四帖疏(しじょうのしょ)』と言われている。
善導の浄土思想の中核をなす書物であり,この書が,日本の浄土教に与えた影響にはきわめて大きなものがある。
すなわち,浄土宗の開祖法然(ほうねん)は,源信(げんしん)の著わした『往生要集(おうじょうようしゅう)』(131番)を通してこの書物に出会い,それまでのすべての行(ぎょう)を捨てて「専修念仏(せんじゅねんぶつ)」の道に入ったのである。
その後の浄土教においても,当然ながらきわめて重要視されてきた書物である。