72.妙法蓮華経玄義/妙法蓮華經玄義(みょうほうれんげきょうげんぎ)

智顗(ちぎ)説
(大正大蔵経 No.1716)

『法華文句(ほっけもんぐ)』,『摩訶止観(まかしかん)』(79番)とともに「法華三大部」と言われているもので,略して『法華玄義』とよばれることが多い。
『妙法蓮華経』(12番)という経名の5字を,さまざまな立場から論じたもので,法華思想に立脚した天台宗の教義が詳しく述べてある。
中国における天台宗の開創にとって欠くことの出来ない重要な書物で,天台教義の骨格となっているものの一つである。
天台大師智顗が説いたものを,弟子の灌頂(かんじょう)が整理して筆録したものであるが,単なる理論的な見解ではなく,智顗自身の宗教体験に裏打ちされている点に特徴がある。