66.菩提行経/菩提行經(ぼだいぎょうきょう)

龍樹(りゅうじゅ)集頌・天息災(てんそくさい)訳
(大正大蔵経 No.1662)
Skt. Bodhicaryāvatāra

全体で8章に分かれ,そのすべてが詩の形式をとっているが,内容としては,仏教の最終目標である悟りの境地に到達するための修行法と,その功徳(くどく)とが述べられている。
著者については,漢訳では龍樹となっているが,梵本とチベット訳においては,ともに寂天(じゃくてん)/シャーンティデーヴァとなっているし,漢訳の中に,「聖龍樹菩薩」とあることからしても,著者自身を「聖」とするわけがないので,おそらく寂天の方が正しいと考えられる。
なお,第1章においては,悟りへの決心をするという,発菩提心(ほつぼだいしん)の功徳が特に述べられており,仏教においては,この,菩提への心を発(おこ)すことこそが重要であることを強調している。