65.彰所知論(しょうしょちろん)

發合思巴(はつごうしは)造・沙羅巴(しゃらば)訳
(大正大蔵経 No.1645)
Eng. The Treatise on the Elucidation of the Knowable
(In BDK English Tripiṭaka 29 “THE TREATISE ON THE ELUCIDATION OF THE KNOWABLE/ THE CYCLE OF THE FORMATION OF THE SCHISMATIC DOCTRINES”)

チベット人であった発合思巴/パクパが,中国の元時代に,時の皇太子に対して与えた仏教綱要書であり,仏教の人生観や字宙観,といったものが述べられている。
その説くところは,全体的には『倶舎論(くしゃろん)』(51番)の構成によっているが,本書独特の思想も散見される。
題名になっている「彰所知」というのは,この書物に述べられている教えによって,「知るべき教えはすべて彰(あきら)かにされる」といった意味である。
原本はチベット語または蒙古語で書かれていたものと思われるが,現存しない。