64.金剛針論(こんごうしんろん)

法稱(ほっしょう)造・法天(ほうてん)訳
(大正大蔵経 No.1642)
Skt. Vajrasūcī

仏教の立場より,インドの伝統的宗教である婆羅門教(ばらもんきょう)における,ヴェーダ聖典の権威主義と,婆羅門至上主義とを徹底的に批判し,四姓(ししょう)とよばれる階級思想を否定している書物である。
四姓が平等であるべきことを,多くのたとえ話や物語によって主張し,四姓を認めること自体を激しく攻撃している。
漢訳では著者を法称としているが,梵本では馬鳴(めみょう)/アシュヴァゴーシャとなっている。