62.因明入正理論(いんみょうにっしょうりろん)

商羯羅主(しょうからしゅ)造・玄奘(げんじょう)訳
(大正大蔵経 No.1630)
Skt. Nyāyapraveśa

因明というのはインドにおける論理学であるが,その因明の中でも新因明とよばれる新しい学説を確立した,インドの論理学者であった陳那(じんな)/ディグナーガの学説を,彼の弟子であった商羯羅主(しょうからしゅ)/シャンカラスヴァーミン(天主・てんじゅ)が,きわめて平易に,しかも簡潔に述べた入門書である。
陳那自身の作った『因明正理門論(いんみょうしょうりもんろん)』がきわめて難解であるのに対して,前述のようにこの聖典が平易であるために,中国や日本においてしばしば読まれてきた。
『入正理論』とも略される。