61.究竟一乗宝性論/究竟一乘寳性論(くきょういちじょうほうしょうろん)

勒那摩提(ろくなまだい)訳
(大正大蔵経 No.1611)
Skt. Ratnagotravibhāgamahāyānottaratantra-śāstra

平凡な人間の心の中にも,仏になり得る可能性が本来蔵されているという,大乗仏教における「如来蔵思想(にょらいぞうしそう)」を,組織的に説いている代表的な書物で,『宝性論』と略してよばれることが多い。
この思想について述べている多くの経典から豊富な引用を行っているので,初期の如来蔵思想を理解する上において重要な聖典である。
著者の名は出ていないが,中国の伝統では堅慧(けんね),チベットの伝統では偈頌は弥勒,注釈は無著の作としている。