60.大乗成業論/大乘成業論(だいじょうじょうごうろん)

世親(せしん)造・玄奘(げんじょう)訳
(大正大蔵経 No.1609)
Skt. Karmasiddhiprakaraṇa

人間の為すすべての行為,すなわち,身業(しんごう)とよばれる身体で行う行為,口業(くごう)とよばれる口で行う行為,そして,意業(いごう)とよばれる心で行う行為のすべてが,唯識説の説く阿頼耶識(あらやしき)から現われたものであることを論証し,部派仏教で説いている業に対するさまざまな説を批判している。
したがって,それまでの業や識についての種々な説を,阿頼耶識という人間の心の根本に存在する識によって統一しているわけである。