56.唯識二十論(ゆいしきにじゅうろん)

世親(せしん)造・玄奘(げんじょう)訳
(大正大蔵経 No.1590)
Skt. Viṃśatikā
Eng. The Treatise in Twenty Verses on Consciousness Only
(In BDK English Tripiṭaka 16 “THREE TEXTS ON CONSCIOUSNESS ONLY”)

五言四句より成る偈頌が全部で20あるのでこの名があるが,それぞれに注釈がついている。
単に唯識説を説いているだけではなく,仏教以外の諸思想における教義や,部派仏教における教義を挙げ,それらを唯識の立場から批判することによって,すべての存在や現象が,人間の根本識より現われていることを主張している。
『成唯識論(じょうゆいしきろん)』(54番)の重要な典拠の一つとなっている聖典である。