55.唯識三十論頌(ゆいしきさんじゅうろんじゅ)

世親(せしん)造・玄奘(げんじょう)訳
(大正大蔵経 No.1586)
Skt. Triṃśikā
Eng. The Thirty Verses on Consciousness Only
(In BDK English Tripiṭaka 16 “THREE TEXTS ON CONSCIOUSNESS ONLY”)

五言四句より成る偈頌が,全部で30あるのでこの名があるが,『三十唯識』,『三十論』,『唯識三十頌』ともよばれている。
法相宗の根本聖典で,この世のあらゆる存在や現象が,人間の心より現われる,という,いわゆる「唯識説」における基本聖典であり,これにもとづいて作られた注釈書が,『成唯識論(じょうゆいしきろん)』(54番)である。
世親によって著わされた書物としては最後のものである,と言われている。