47.優婆塞戒経/優婆塞戒經(うばそくかいきょう)

曇無讖(どんむせん)訳
(大正大蔵経 No.1488)
Skt. Upāsakaśīla-sūtra (?)
Eng. The Sutra on Upāsaka Precepts
(In BDK English Tripiṭaka 4 “THE SUTRA ON UPASAKA PRECEPTS”)

善生長者(ぜんじょうちょうじゃ)という名の仏教信者のために,在家信者の守るべき戒律を説いたものである。
「優婆塞(うばそく)」というのは,梵語のウパーサカの音写で,在家の男性信者を意味する。
主人公の名をとって『善生経(ぜんじょうきょう)』ともよばれているこの聖典には,いわゆる大乗戒,別名菩薩戒とも言われるものが説かれているために,主に大乗仏教を受け入れた中国においてはきわめて重要視された。
おそらく,『長阿含経』(1番)や『中阿含経』(2番)等に含まれている『善生経』(『六方礼経(ろっぽうらいきょう)』)を拡大して,大乗的に改作したものと思われるが,各種の大乗経典を引用している点で,経典成立史上の重要な資料となっている。