46.梵網経/梵網經(ぼんもうきょう)

鳩摩羅什(くまらじゅう)訳
(大正大蔵経 No.1484)
Skt. Brahmajāla-sūtra (?)

この経典の中で述べられている,「菩薩戒」とよばれる,大乗仏教における戒律こそが,天台宗を創設した最澄(さいちょう)が依り所としたもので,その後の日本仏教が,戒律に関しては,ここに説かれる,十重四十八軽戒(じゅうじゅうしじゅうはちきょうかい),すなわち,10の重要な規則と,48の細則とのみによるようになったことから考えても,きわめて大きな影響を与えた経典であると言えよう。
ここで述べられている梵網戒ともよばれる大乗戒においては,出家と在家との区別をしておらず,すべての仏教徒が共通して守ることになっている点に,大きな特色があるわけである。
大乗の戒律の第一の経典として,中国および日本において重視されてきた。