44.四分律(しぶんりつ)

佛陀耶舍(ぶっだやしゃ),竺佛念(じくぶつねん)等訳
(大正大蔵経 No.1428)
Skt. Dharmaguptaka-vinaya (?)

仏教における実践行の中で,日常生活において守るべき規則を定めたものを戒律というが,中国語に訳された多くの戒律に関しての聖典の中,後世最も広く行われたのがこの『四分律』で,内容が4つの部分に分かれているのでこの名がある。
戒律の数は聖典によって異なるが,本聖典では比丘戒(びくかい)として250,比丘尼戒(びくにかい)として348戒が出され,日本においては,平安時代に最澄(さいちょう)によって大乗戒が主張され,後にそれが定着するようになるまでは,これらの戒が出家者の守るべき戒律とされていたのである。