43.摩訶僧祇律(まかそうぎりつ)

佛陀跋陀羅(ぶっだばっだら),法顯(ほっけん)共訳
(大正大蔵経 No.1425)
Skt. Mahāsāṃghika-vinaya (?)

釈尊が入滅してから100年後ぐらいに,仏教は,戒律の内容に対する解釈の違いから,大きく二つに分裂した。これを根本分裂と言うが,保守的な側を上座部(じょうざぶ)とよぶのに対し,進歩的な側を大衆部(だいしゅぶ)とよんだのである。
そして,この聖典の題に出てくる「摩訶僧祇(まかそうぎ)」こそが,大衆部の梵語であるマハーサーンギカの音写であり,この流れに伝わった戒律の条項が述べられている。
『僧祇律(そうぎりつ)』とか『大衆律(だいしゅりつ)』とも略してよばれ,出家の男子である比丘(びく)の戒と,出家の女子である比丘尼(びくに)の戒とに分けられて詳しく説かれている。