36.盂蘭盆経/佛說盂蘭盆經(うらぼんぎょう)

竺法護(じくほうご)訳
(大正大蔵経 No.685)
Skt. Ullambana-sūtra (?)
Eng. The Ullambana Sutra
(In BDK English Tripiṭaka 31 “APOCRYPHAL SCRIPTURES”)

日本における「盂蘭盆会(うらぼんえ)」すなわち「お盆」の行事は,この経典の内容に由来する。
すなわち,釈尊の弟子の一人であった目連(もくれん)が,餓鬼道(がきどう)に落ちて苦しむ亡母を救わんがために,師の釈尊の教えにしたがって,修行僧達の修行期間が終る7月15日に飲食(おんじき)を供養(くよう)し,その結果亡母を救うことが出来た,という物語が説かれている。
盂蘭盆という言葉については,餓鬼道に落ちて苦しむありさまをあらわした,「さかさまにぶらさげられる」すなわち,「倒懸(とうけん)」を意味する梵語を音写したものである,とされる。
現在でもお盆の行事が広く日本で行われていることから考えると,この経が与えた影響はきわめて大きい,といってよいであろう。