35.解深密経/解深密經(げじんみっきょう)

玄奘(げんじょう)訳
(大正大蔵経 No.676)
Skt. Saṃdhinirmocana-sūtra
Eng. The Scripture on the Explication of Underlying Meaning
(In BDK English Tripiṭaka 19 “THE SCRIPTURE ON THE EXPLICATION OF UNDERLYING MEANING”)

法相宗(ほっそうしゅう)における根本聖典で,その内容は,この世の存在や現象が,すべて人間の心からあらわれたものであるとする,いわゆる唯識思想(ゆいしきしそう)について述べられている。
『瑜伽師地論(ゆがしじろん)』(53番)には,その内容の大部分が引用されているし,『摂大乗論(しょうだいじょうろん)』(57番),『成唯識論(じょうゆいしきろん)』(54番)といった論書にもしばしば引用されていることからも,後世へ与えた影響にはきわめて大きなものがあった,と言い得る経典である。
4世紀の初頭に作られたと考えられ,大乗仏教中期に属する経典の一つで,全体が8章に分かれ,唯識説が詳しく説かれている。