29.坐禅三昧経/坐禪三昧經(ざぜんざんまいきょう)

鳩摩羅什(くまらじゅう)訳
(大正大蔵経 No.614)
Eng.: The Sutra on the Concentration of Sitting Meditation
(In BDK English Tripiṭaka 40 “THE SUTRA ON THE CONCENTRATION OF SITTING MEDITATION”)

『禅経』と省略されてよばれることもある経典であるが,インドにおける何人かの禅の修行者たちの,精神統一の修行法についての要項をまとめたものである。
それまでにも中国には禅の修行法は伝わっていたが,すべて小乗の禅法であった。この経典には,小乗の禅法とともに,大乗の禅法をも述べてあるので,このお経によって,小乗禅と大乗禅との関係が明らかになり,これによって,天台における止観(しかん)とよばれる精神統一の修行や,中国禅が生まれてくることになるので,後世にきわめて大きな影響を与えたお経と言ってもよいであろう。