26.文殊師利問経/文殊師利問經(もんじゅしりもんぎょう)

僧伽婆羅(そうぎゃばら)訳
(大正大蔵経 No.468)
Skt. Mañjuśrīparipṛcchā (?)
Eng. The Sutra Of Mañjuśrī's Questions
(In BDK English Tripiṭaka 50 “THE SUTRA THAT EXPOUNDS THE DESCENT OF MAITREYA BUDDHA AND HIS ENLIGHTENMENT/ THE SUTRA OF MAÑJUŚRĪ'S QUESTIONS”)

『文殊問経』ともよばれるこの経典には,主として菩薩たるものが守るべき戒律について,釈尊が文殊師利菩薩の質問に対して答える,という形式で述べている。
十戒をはじめとして,菩薩の守るべき戒の詳説が主な部分の内容であるが,その他,悉曇(しったん)とよばれる梵字の50文字について,その仏教的意味を解説し,さらに,小乗二十部とよばれる,小乗内部における20の部派が,どのようにして分れてきたかについても述べてある。
内容からみて,この経典の成立はかなり後代のようで,少なくとも『楞伽経(りょうがきょう)』(34番),『涅槃経(ねはんぎょう)』(20番),『中論(ちゅうろん)』(52番)などが成立してから後に作られたものと推定される。