20.大般涅槃経/大般涅槃經(だいはつねはんぎょう)

曇無讖(どんむせん)訳
(大正大蔵経 No.374)
Skt. Mahāparinirvā・a-sūtra
Eng. The Nirvana Sutra Volume Ⅰ
(In BDK English Tripiṭaka 46 “THE NIRVANA SUTRA Volume Ⅰ”)

釈尊が入滅する直前に説いた教えを内容としているのでこのようによばれている。
「涅槃」というのは,本来「煩悩の炎を吹き消して悟りの状態に到達したこと」を意味し,釈尊が成道したのが35歳の時であるから,この時が「入涅槃」なのであるが,肉体が消滅しない限り完全に煩悩をなくすことは出来ない,ということから,釈尊の死を「大般涅槃」すなわち,「完全に煩悩の炎を吹き消した偉大なる静けさの状態」とよぶようになり,後代になると,入涅槃だけでも,入滅,すなわち死を意味するようになった。
いずれにせよ,釈尊が亡くなる直前に説いた教えであり,その前後の物語も述べられているので,資料的にも重要なお経である。