17.無量寿経/佛說無量壽經(むりょうじゅきょう)

康僧鎧(こうそうがい)訳
(大正大蔵経 No.360)
Skt. Sukhāvatīvyūha
Eng. The Larger Sutra on Amitāyus
(In BDK English Tripiṭaka 8 “THE THREE PURE LAND SUTRAS”)

浄土教とよばれている流れにおいては,「三部経」という3種の経典が根本聖典とされているが,その中の一つで,『大無量寿経(だいむりょうじゅきょう)』,『大経(だいきょう)』,『双巻経(そうかんぎょう)』などともよばれる。
その内容は,法蔵という名の一出家者が,世自在王仏(せじざいおうぶつ)という師の仏のもとで修行している時に,悩める一般大衆を救わんがために,「四十八願」とまとめてよばれる,48の大誓願を起し,それらを完成するために,西方極楽浄土を建立し,かくて法蔵(ほうぞう)が,阿弥陀(あみだ)という名の仏に成ることが出来た,ということが中心となっている。
したがって,この阿弥陀仏の誓願を信じ,この仏の名を念ずれば,人びとは極楽に生まれ,そこで仏と成ることが出来る,ということが説かれているのである。
「三部経」の中では,もっとも長い経典であるために,その中の一部を取り出して,浄土教各宗派においては,読誦用として用いている。
たとえば,師の仏である世自在王仏を讃えた詩である「讃仏偈(さんぶつげ)」や,「四十八願」を再び三つの誓いの形にまとめた詩である「重誓偈(じゅうせいげ)」は,この経の中に含まれているものである。