16.勝鬘師子吼一乗大方便方広経/勝鬘師子吼一乘大方便方廣經(しょうまんししくいちじょうだいほうべんほうこうきょう)

求那跋陀羅(ぐなばっだら)訳
(大正大蔵経 No.353)
Skt. Śrīmālādevīsiṃhanāda-sūtra
Eng. The Sutra of Queen Śrīmālā of the Lion’s Roar
(In BDK English Tripiṭaka 30 “THE SUTRA OF QUEEN SRIMALA OF THE LION'S ROAR/ THE VIMALAKIRTI SUTRA”)

普通は『勝鬘経(しょうまんきょう)』と省略されているお経であるが,その名のとおり,インド舎衛国(しゃえいこく)の波斯匿王(はしのくおう)の娘であった勝鬘が,釈尊の威神力(いじんりき)を与えられて説いたことになっているものである。
その内容は,一乗真実の道理と,仏の法身(ほっしん)について説いたものであるが,女性が主人公となっているという意味で,お経の中ではきわめて特殊なものであり,このお経に,女性の成仏が釈尊によって保証されていることから,女人成仏(にょにんじょうぶつ)の典拠の一つとなっている。
聖徳太子が,日本歴史の中での最初の女性天皇であった推古天皇のためにこのお経の講義をし,さらに,注釈書(106番)を書いて,「三経義疏(さんぎょうぎしょ)」の一つとしたことから,日本においては,重要なお経の一つとして用いられ続けている。