15.大方広仏華厳経/大方廣佛華嚴經(だいほうこうぶつけごんぎょう)

實叉難陀(じっしゃなんだ)訳
(大正大蔵経 No.279)
Skt. Avataṃsaka-sūtra

釈迦牟尼仏が,菩提樹の下で悟りを開いてから後,最初に説いた教えが書かれているお経であると言われている。
全世界が,毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)からあらわれたものであるとし,さらに,きわめて詳細な縁起論(えんぎろん)を展開し,すべてのものが一つのものにおさまり,一つのものがすべてのものを含む,といった意味の,一即一切(いちそくいっさい)・一切即一(いっさいそくいち)といった世界観を展開している。
この80巻本の他に,「旧約」とよばれる60巻本と,「入法界品(にゅうほっかいぼん)」とよばれる1章のみを漢訳した40巻本とがある。
日本においては,60巻本が東大寺を本山とする華厳宗の根本聖典である。
ちなみに,この「入法界品」の中で,善財童子(ぜんざいどうじ)が53人の善知識を訪れる物語から,日本における東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)が出来たといわれる。