7.小品般若波羅蜜経/小品般若波羅蜜經(しょうぼんはんにゃはらみつきょう)

鳩摩羅什(くまらじゅう)訳
(大正大蔵経 No.227)
Skt. Aṣṭasāhasrikā-prajñāpāramitā-sūtra

「般若経典」と総称されているものの一つで,同じく鳩摩羅什の訳した27巻の『般若波羅蜜経』を「大品般若経(だいぼんはんにゃきょう)」とよぶのに対して,10巻しかないので「小品般若経」とよんでいる。
日本においては,玄奘(げんじょう)の訳した600巻より成る『大般若経(だいはんにゃきょう)』や,前述の「大品般若経」の影にかくれて,ほとんど取り上げられることはなかったが,般若の「空」思想を,きわめて純粋な形で述べている点に大きな特徴がある。
この経の内容は『大般若経』の中にその一部として含まれているが,同本異訳としては,『道行般若経(どうぎょうはんにゃきょう)』,『大明度経(だいみょうどきょう)』,『摩訶般若鈔経(まかはんにゃしょうきょう)』,『仏母出生三法蔵般若波羅蜜多経(ぶつもしゅっしょうさんほうぞうはんにゃはらみったきょう)』などがある。