4.仏所行讃/佛所行讃(ぶっしょぎょうさん)

曇無讖(どんむせん)訳
(大正大蔵経 No. 192)
Skt. Buddhacarita
Eng. Buddhacarita in Praise of Buddha's Acts
(In BDK English Tripiṭaka 41 “BUDDHACARITA IN PRAISE OF BUDDHA'S ACTS”)

西暦1世紀に,インドの偉大な仏教詩人であった馬鳴(めみょう)/アシュヴァゴーシャ(93番参照)によって書かれた,釈尊(しゃくそん)の一代記である。
現存する梵本には,釈尊の誕生からはじまって,成長・人生の悩み・二人の仙人を訪問すること・悪魔の降伏(ごうぶく)までが述べられているが,漢訳には,それ以後の彼の生涯のすべてが述べられていて,全体として完全な伝記になっている。
ただし,後半の部分は,中国で加えられたものではなく,もともとサンスクリットで書かれていたものが,後代になってその部分だけ散佚(さんいつ)してしまったものである。
仏教文学の代表的著作であるが,漢訳されたものは,一応中国の詩の形をとってはいるけれども,必ずしも文学作品として成功しているとは言えない。