1.長阿含経/長阿含經(じょうあごんぎょう)

佛陀耶舍(ぶっだやしゃ),竺佛念(じくぶつねん)共訳
(大正大蔵経 No. 1)
Skt. Dīrghāgama
Eng. The Canonical Book Of The Buddha's Lengthy Discourses Volume Ⅰ
(In BDK English Tripiṭaka 49 “THE CANONICAL BOOK OF THE BUDDHA'S LENGTHY DISCOURSES Volume Ⅰ”)

仏教経典の中では最も古いものの一つで,釈迦牟尼仏によって実際に説かれたと思われる教えが数多く含まれている。
それら古い経典の中でも,比較的長いものが含まれているので、『長阿含経』とよばれている。
漢訳には、この他に、『中阿含経(ちゅうあごんぎょう)』(2番)、『増一阿含経(ぞういつあごんぎょう)』と『雑阿含経(ぞうあごんぎょう)』の三つがあって、全体を「四阿含(しあごん)」とよんでいるが、南方仏教諸国に伝わったパーリ語聖典では、長部・中部・相応部・増支部・小部とよばれる、5部に分類されている。
全22巻が、内容的にみて四つの部分に分かれ、全体で30の経典が入っている。
第1の部分には、過去七仏(かこしちぶつ)をはじめとする仏陀の事蹟について述べてある四つの経典(巻第一~巻第五)が含まれている。
第2の部分には、仏教における修行と、教義の細目とが説かれている15の経典(巻第六~巻第十二)が含まれている。
第3の部分には、六十二見とよばれる、仏教以外の諸思想や諸宗教などにおける、さまざまな教えが提出され、それらを批判している10の経典(巻第十三~巻第十七)が含まれている。
最後の第4の部分は、前の三つとはまったく違って、「世記経(せいききょう)」という名の一つの経典(巻第十八~巻第二十二)だけで、その内容としては、人間の世界をはじめとする輪廻転生(りんねてんしょう)する諸世界の成り立ちや有様といったものが、詳しく述べられている。